動物観研究所 設立のお知らせ

みなさまこんにちわ。HPをご覧いただきありがとうございます。

2019年11月に、『一般財団法人 動物観研究所』を設立いたしました。

動物観という単語は一般的には聞きなれない言葉かもしれませんが、”人生観”や”恋愛観”と同じように、『動物に対する価値観や考え方』を”動物観”と呼んでいます。

もっと辞書的に説明するならば、『動物観とは、動物に対しての価値観のことであり、文化や個人の経験で大きく左右されるもので、それらは動物に対しての取り扱い方や態度として表出される 』となります。

つまり、私たちがどの動物に対して「かわいい」と思うのか。
動物を「殺してはいけない」という考え方はどこからきたのか。
「キャラクター」として登場する動物にどのような印象を受けるのか。
そんな私たち人間と動物の関係を考えていくうえでの入り口となるのが、動物観という分野なのです。

恋愛に対する考え方が人によって違うように、動物に対する考え方も人それぞれであります。その違いについて考察していくことが動物観の研究となります。

それは隣の人との動物に対する考え方がなぜ違うのかという疑問からはじまり、では動物を飼育した経験があるから動物が好きになるのだろうか?
いや、もしかしたら読んでいた本や漫画の影響で違う考え方になったのか。
そもそも、親からの教育が大きいのではないだろうか。

こうやって様々な考えを巡らせながら調査や検証をして、動物観について探っていくことが動物観研究の醍醐味です。

動物観という分野は、比較することでその実態が明らかになります。
それは個人と個人の比較でも構いませんし、先ほどの例にあげた動物の飼育した経験のある人とない人を比較してみる。
もっと広大なスケールでは、外国人との動物観の比較を行うことによって、動物に対する日本人特有の考え方がわかります。

近年では、外国からの捕鯨への批判や犬肉食に対する批判など、動物をとりまく議論の衝突が起きています。
しかし、同じ日本の中でさえ人によって動物観が違うのですから、国や文化によって動物に対する考え方が違うのは当然なのです。
動物観を明らかにしてくことは、国際理解につながるきっかけになるかもしれません。

当研究所の活動内容としては、

(1)動物観に関する調査及び研究

(2)動物観に関する情報の提供及び研究者の育成

(3)動物観に関するセミナー等

(4)動物観に関する書籍や会報の発行

といったことがあげられます。

主に、毎月第4土曜日を研究所の開放日(オープンラボ)とし、
動物観の研究に関する相談や、研究テーマの考察や議論を行います。

まだ設立したばかりなので、準備中なものばかりですが、順次、更新してまいりますので、今後の活動内容やセミナーのお知らせなど興味ある方はぜひチェックをお願いいたします。

当研究所の活動に興味のある方は、その他ご質問などありましたら、
ご所属・お名前を添えて、
mail@doubutukan-labo.org までご連絡ください。

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